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一品軒

ずっと前にここの前を通り、気になっていた店。
そこは、中国撫順出身・山東省在住歴のある中国人女主人がひとりで営む、自由すぎる空間!
◦営業時間が自由
買い物や用事などがあればぱぱっと消灯してシャッター閉めてお出かけ。用が済んで戻ってきたら再開。朝目覚めが良かったら、ちょっと早めに朝ごはんからスタート。夜は商店街の人通りがぱたりと止めば早めに店じまい。反対にお客さんとお喋りに花が咲いちゃって22時過ぎまで営業していたという日もあったり。わたしが行ったときもちょっと近くの中国食材店に買い物へ行こうと思ったところだったそうで、電気を消して女主人が外に出てきたところだった!
◦メニューが自由(つまり、ない!)
その日に用意できた食材によって、数品設定。あと、油条・麻花などの揚げパン類、饅頭(まんとう)・肉まんなどの蒸し物類など。なので、メニューから選んで「◯◯ください」ではなく、ここでは「今日何あるの〜?」が正解(笑)

ということで、今回いただいたのは、
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◎いんげんと豚肉の炒め物
◎油条
◎肉包子

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◎豆腐脳(地域によって呼び名が異なる料理。「豆花(トウファ)」のほうが浸透しているのかな?)
◎胡瓜の辛味和え
◎饅頭(まんとう)

炒め物は、甘く濃いめの中国醤油と生姜が利いておいしい。豚肉は塊肉を厚めにスライスしているところがとっても家庭風。これの炒め汁をまんとうに吸わせて食べるとおいしい。「そうそう!そうやって食べるとほんとおいしいよねー!」とその様子を見た女主人も椅子に腰掛け、一緒に食事タイム(笑)
豆腐脳は、ふるふる豆腐に海苔や干しエビをたっぷり使ったさっぱりスープがかけられています。
これに自家製辣油を好みで加えて。
胡瓜の味付けは、「豆豉辣椒」という調味料と自家製辣油を合わせたもの。見た目はそんなに赤く染まっていないけれど、なかなか辛味が利いている。
肉まんは、ぎゅぎゅっといっぱい詰まった豚肉餡のなかに蓮根が入っていて歯ごたえがいい。

女主人は元々料理が大好きで、中国在住時炭坑工場の従業員食堂で勤めた経験もあるそう。昭和のおわり頃に来日し、子供が大きくなって子育てを終えた今、また好きな料理を活かして働きたい、という夢を実現するために、半年くらい前にこの店を開店。
とはいっても本格的営業には至っておらず、現在は周辺在住中国人の台所、といった役割であるらしい。厨師もうひとりと服務員を募集していて、それらが決まってから体制を整えていきたいのだそうです。出してみたい考案中のメニューもいくつかあるそう。そういういろんな話を、身振りを交えて溢れるワクワク感を全開で語ってくれました!
わたしも応援したい気持ち全開で、また今後も行ってみたいと思います♪加油〜っ!

東京都江東区亀戸5−21−13
シャトー八幡103
TEL なし

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