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記憶を呼び起こし思わぬ再会をもたらした、花椒のチカラにシビレた日。

四川料理の味わいを表す言葉として、だいぶ定着してきた感のある、「麻辣 ma2 la4」
四川料理の代表格で人気の高い一品、「麻婆豆腐 ma2 po2 dou4 fu」
などに含まれた文字「麻 ma2」。
料理用語としては「しびれる」という意で、この「麻」要素を発揮するのが
花椒 (hua1 jiao1)

今回行った店「天府舫」へ入ったら、なんと過去に会った覚えのある人が席へ案内してくれたのだが、内心驚きつつも明確に思い出せず、ひとまず注文を済ませてから考えていた。
どこで会ったんだろう?
たしか中華料理店だったよなぁ?
店員さんだった?近くに居たお客さん?
それとも食事ではない場で?
と、あれこれ記憶を辿っているうちに、さきほどの人がひと品運んで来た。
◎麻辣冷豆花(麻辣寄せ豆腐)
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この料理からふんわり立ちのぼった花椒の芳香を吸った瞬間、思い出した!

以前、本郷の四川料理店へランチタイムに行ったときのこと。
その時食べたものの花椒の香りがとっても清々しく印象的なものだったので
店を出る前に店員さんにそれを話したら、香りにこだわったものを四川省から仕入れていることを教えてくれたうえに、
「そのものの香りを吸ってみますか?とってもいい香りなんですよ」
と、花椒を詰めた袋を開け、香りをかがせてくれたのだ!
本当に爽やかで清くクリアな、いい香り。
尊い体験をさせてもらった嬉しさに心を弾ませながら店をあとにした。

なんと!そのとき応対してくれた人だったのです!
以前居た店のように、自分の力で本物の四川料理をより多くの人たちに知ってもらうという希望を実現すべく、留学で来日時初めて訪れた新宿で新たに船出をしたそうだ。
そして当時の話をしたら、
「それね、今もやってますよ!みんな喜んでくれますね」
と仰り、席から少し離れた厨房手前のカウンターに、花椒がたっぷり入った透明の大瓶が置かれていた。
店名に使われる「舫」の字、「舫い(もやい)」といって、船と船をつなぎあわせて幾艘もの船が停泊するもののことをいうのだが、あの花椒がまさに店と客、客同士、客と四川…たくさんの関係をつなぎあわせる「舫」の役割を果たしているのだ。

◎正宗担担面(汁なし担担麺)
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麻辣が利いたタレは底に潜んでいて、混ぜるとこうなる。
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◎天府手工水餃(手づくり天府水餃子:スープなし)
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今回はひとりでこれらをいただいたが、メニューには正宗四川菜がたくさん並ぶ。
また「奥深き四川料理の世界」に船出したい。
そして花椒の舫で、ゆらり停まり漂いその世界にひたるのだ。

天府舫(てんふふぁん)←HPへリンクしています。
東京都新宿区西新宿7−4−9
TEL 03-3368-5568

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