中国人の服務員さん。
店に入り席まで案内してくれて、客が着席したあと。
そのままテーブル横に立ったまま居る
っていう場面に遭遇したこと、ありませんか?
わたしたちが慣れている入店時のことの運びは、
おしぼりやメニューブックを持ってきてテーブルに置いたら、店員さんは一旦そのテーブルから離れる。客はメニューブックのページを進めては戻り…を繰り返したのち、ある程度食事の内容をひととおり固めてから、店員さんを呼んで注文をする。
そのため、着席直後から傍に居られ、ましてやオーダーを書き留める紙などを持ち書きこむスタンバイまで万全で立たれたとき「ったく、今来たばっかりで常連じゃあるまいし、そんなすぐに決められるわけないだろうがー!」とこころの中でツッコミをいれたことがある人、わりといらっしゃるんじゃないかしら^^;
このときわたしも「あ、決めたら呼びます〜」と一旦離れてもらいました。
入り口の扉を開ける前、窓ガラスに貼ってあった、他の中華料理店ではあまり見ない品が書かれた紙をじーっと見ていたので、もうそれに決まった、と思ったのかなぁ、なんて考えながら。
(貼ってあったのは、この一品。)
周辺をてくてく歩いていたらじんわり汗ばむようになり「さぁこれから暑い季節がやってくるか〜」と感じた頃のこと。つけ麺スタイルとは新しいね!と、興味をひかれつつ見つめていました。
その様子が硝子の向こうから見えていたのかな。でもね、初めて入ったし他の料理もどんなのがあるかひと通り見たかったし。
少しして服務員さんを呼ぶ。
結局、最初に気になったものを頼みました(笑)
「なんだ、やっぱりそれにしたんじゃん。最初にいた時にすぐ云えばよかったじゃん。」
と、むしろ服務員さんがわたしにツッコミ入れていたかもしれません^^;
◎京香冷麺
食べ始めて少し経った頃、中国人ふたり客が来店。
まぁ入る瞬間から、
「あいやぁ、暑くなってきたね〜」
「どこ座っていい〜?」
と、初めからこんな調子でお店のスタッフ皆にワイワイ話しかける、賑やかそうな感じの人。
着席し、傍に来た服務員さんに、早速注文についていろいろ尋ね始めたことから、客と服務員さんのやりとりがスタート。
客「なんかねぇ、肉を食べたいんだよね〜、オススメなに?」
服務員「豚・牛・鶏は、何がいいですか?」
(これ以降、具体的内容はさすがに記憶しておりませんが…)
客「そだねぇ、◯◯肉かな」
服務員「でしたら◯◯◯◯はいかがですが?美味しいですよ〜」
客「じゃ、それをおねがい。あ、あと野菜もいっとくか〜」
服務員「今日は青菜類は◯◯と□□と△△があるので、どれかを炒めましょうか。何がお好きですか?」
客「お〜、じゃ、◯◯で」
……
このやりとりを見ていて、思い出したんです。
そういえば中国のひとたち、ああいう感じで注文していることが多いかも!
過去に行った店で、そういうシーン、日本でも中国でも、いくつも出合っていたわー!
あまり客だけでメニューブックを見て決めることがなく、服務員さんと一緒に食事の内容を組み立てていくのです。
店のオススメを説明したり、客の注文内容を聴いていて食材や調味が似たものに偏っていたら、ちょっと趣が異なるものを提案したり、全体の構成を考えて何かが抜けていたらそれを伝えて要るか要らないかを訊ねたり。(例:料理ができるまでの冷菜がありませんが召し上がりますか?など)
そういうわけで、服務員さんは、多少スマイルが控えめだったり、コワそうな表情で立っているように見えても、決して「さっさと決めなさいよ」と、急かしているのではないのです。
必ずしもすべての服務員さんにあてはまることではないかもしれませんが、なかには、その店のこと・地方料理やその土地のこと・はたまた現地のオススメ観光情報までお話ししてくれて、高い意識をもってこの仕事に就いているのだなぁと感心しきり、な服務員さんもいらっしゃいます。
もし次に食べにいったお店で、着席直後から傍に立つ服務員さんに出合ったら、話しかけてみて一緒に食事の内容を組み立ててみるのも面白いかも。未体験の新しい味に出合えるチャンスも増えそうです!
ところで、当記事内で多用した「服務員」ということば。
中国では店員さんの呼び方が、ここ数年で変化しているらしいです。
わたしが学習した頃の教科書では、
男性→先生 xian1 sheng
女性→小姐 xiao3 jie
だったのですが、最近は、
男性→帅哥 shuai4 ge1
女性→美女 mei3 nv3 (vは、uの上に横並びで・をふたつ書く表記。「う」の口で「い」と言う感じ)
が使われているようです。
それぞれ、かっこいい男性・文字通りの美女という意味。
ただ個人的感覚としてどうもすんなり口から出すことができず、性別に関係なくその職業そのものを指す、
服務員 fu2 wu4 yuan2
がどうしても言いやすく、つい使ってしまいます。でもこれはどうも古くさい印象があるようです^^;
さらにおまけ。「美女」の発音、カタカナで書くと「メイニュゥ」といった感じ。これは四声と発音をハッキリ言わないと、服務員さんを呼んだはずなのに「menu」を持ってきてしまうそうなので、オーバーなくらいハッキリ言いましょう(笑)ちなみにメニューは「菜譜 cai4 pu3」もしくは「菜単 cai4 dan1」といいます♪
こんなあれこれを思い出したきっかけになった店
京香房
東京都台東区小島2−18−12
TEL (03)3866-7748
店に入り席まで案内してくれて、客が着席したあと。
そのままテーブル横に立ったまま居る
っていう場面に遭遇したこと、ありませんか?
わたしたちが慣れている入店時のことの運びは、
おしぼりやメニューブックを持ってきてテーブルに置いたら、店員さんは一旦そのテーブルから離れる。客はメニューブックのページを進めては戻り…を繰り返したのち、ある程度食事の内容をひととおり固めてから、店員さんを呼んで注文をする。
そのため、着席直後から傍に居られ、ましてやオーダーを書き留める紙などを持ち書きこむスタンバイまで万全で立たれたとき「ったく、今来たばっかりで常連じゃあるまいし、そんなすぐに決められるわけないだろうがー!」とこころの中でツッコミをいれたことがある人、わりといらっしゃるんじゃないかしら^^;
このときわたしも「あ、決めたら呼びます〜」と一旦離れてもらいました。
入り口の扉を開ける前、窓ガラスに貼ってあった、他の中華料理店ではあまり見ない品が書かれた紙をじーっと見ていたので、もうそれに決まった、と思ったのかなぁ、なんて考えながら。
(貼ってあったのは、この一品。)
周辺をてくてく歩いていたらじんわり汗ばむようになり「さぁこれから暑い季節がやってくるか〜」と感じた頃のこと。つけ麺スタイルとは新しいね!と、興味をひかれつつ見つめていました。
その様子が硝子の向こうから見えていたのかな。でもね、初めて入ったし他の料理もどんなのがあるかひと通り見たかったし。
少しして服務員さんを呼ぶ。
結局、最初に気になったものを頼みました(笑)
「なんだ、やっぱりそれにしたんじゃん。最初にいた時にすぐ云えばよかったじゃん。」
と、むしろ服務員さんがわたしにツッコミ入れていたかもしれません^^;
◎京香冷麺
食べ始めて少し経った頃、中国人ふたり客が来店。
まぁ入る瞬間から、
「あいやぁ、暑くなってきたね〜」
「どこ座っていい〜?」
と、初めからこんな調子でお店のスタッフ皆にワイワイ話しかける、賑やかそうな感じの人。
着席し、傍に来た服務員さんに、早速注文についていろいろ尋ね始めたことから、客と服務員さんのやりとりがスタート。
客「なんかねぇ、肉を食べたいんだよね〜、オススメなに?」
服務員「豚・牛・鶏は、何がいいですか?」
(これ以降、具体的内容はさすがに記憶しておりませんが…)
客「そだねぇ、◯◯肉かな」
服務員「でしたら◯◯◯◯はいかがですが?美味しいですよ〜」
客「じゃ、それをおねがい。あ、あと野菜もいっとくか〜」
服務員「今日は青菜類は◯◯と□□と△△があるので、どれかを炒めましょうか。何がお好きですか?」
客「お〜、じゃ、◯◯で」
……
このやりとりを見ていて、思い出したんです。
そういえば中国のひとたち、ああいう感じで注文していることが多いかも!
過去に行った店で、そういうシーン、日本でも中国でも、いくつも出合っていたわー!
あまり客だけでメニューブックを見て決めることがなく、服務員さんと一緒に食事の内容を組み立てていくのです。
店のオススメを説明したり、客の注文内容を聴いていて食材や調味が似たものに偏っていたら、ちょっと趣が異なるものを提案したり、全体の構成を考えて何かが抜けていたらそれを伝えて要るか要らないかを訊ねたり。(例:料理ができるまでの冷菜がありませんが召し上がりますか?など)
そういうわけで、服務員さんは、多少スマイルが控えめだったり、コワそうな表情で立っているように見えても、決して「さっさと決めなさいよ」と、急かしているのではないのです。
必ずしもすべての服務員さんにあてはまることではないかもしれませんが、なかには、その店のこと・地方料理やその土地のこと・はたまた現地のオススメ観光情報までお話ししてくれて、高い意識をもってこの仕事に就いているのだなぁと感心しきり、な服務員さんもいらっしゃいます。
もし次に食べにいったお店で、着席直後から傍に立つ服務員さんに出合ったら、話しかけてみて一緒に食事の内容を組み立ててみるのも面白いかも。未体験の新しい味に出合えるチャンスも増えそうです!
ところで、当記事内で多用した「服務員」ということば。
中国では店員さんの呼び方が、ここ数年で変化しているらしいです。
わたしが学習した頃の教科書では、
男性→先生 xian1 sheng
女性→小姐 xiao3 jie
だったのですが、最近は、
男性→帅哥 shuai4 ge1
女性→美女 mei3 nv3 (vは、uの上に横並びで・をふたつ書く表記。「う」の口で「い」と言う感じ)
が使われているようです。
それぞれ、かっこいい男性・文字通りの美女という意味。
ただ個人的感覚としてどうもすんなり口から出すことができず、性別に関係なくその職業そのものを指す、
服務員 fu2 wu4 yuan2
がどうしても言いやすく、つい使ってしまいます。でもこれはどうも古くさい印象があるようです^^;
さらにおまけ。「美女」の発音、カタカナで書くと「メイニュゥ」といった感じ。これは四声と発音をハッキリ言わないと、服務員さんを呼んだはずなのに「menu」を持ってきてしまうそうなので、オーバーなくらいハッキリ言いましょう(笑)ちなみにメニューは「菜譜 cai4 pu3」もしくは「菜単 cai4 dan1」といいます♪
こんなあれこれを思い出したきっかけになった店
京香房
東京都台東区小島2−18−12
TEL (03)3866-7748
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by uma18p
| 2012-10-30 23:10
| 中国:台東区